地域活性化プロジェクト×PKシアター「ニイナとオジイの戦世in沖縄」演劇を通じて地域の文化を発信

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沖縄にて―外部の人間が地元の話を演出すること―

PKシアターでは2010年6月23日沖縄パレット劇場で 「ニイナとオジイの戦世」という舞台の幕を開けた。

沖縄での終戦記念日であることをご存知でしたか?恥ずかしい話、私たちは知りませんでした。この作品は「中学生くらいの学生たちが戦争に駆り出された鉄血勤皇隊の悲劇」を描くもので、そんな題材を何も知らない私たちが演出することにためらいを感じました。しかし、同時に「学ぶチャンス」だと思いました。もちろん、出演する沖縄の高校生や大学生たちは小さいことから「鉄血勤皇隊」について勉強しています。しかし、これらのテーマを私たちの歌やダンスを取り入れて描くという演出は初めてであり、参加した学生はもちろん、見に来てくれたお客様、また「戦争経験者」の方々までもが、新しい演出を取り入れるという試みを評価し、改めてこの悲劇をいかに後世に伝えていくか?ということを考える機会にして頂きました。

「大切なこと」を説教ではなく、エンターテイメントして受け入れ、自ら積極的に興味を持ってもらう。そんなことが実現できたのではないかと思います。

作品を作り上げることの教育的役割

様々な情報が都市部に集中する現在、多くの若者は都会に憧れます。しかし、地元にはそれぞれ誇るべき文化や伝統があります。

地元の文化に興味を持ち学ぶと言う事は自分のルーツを知ることであり、郷土に誇りを持つことに繋がります。ただ、学校で行われるような方法で若者に伝えようとしても彼らは興味を持ちません。

そこに、東京で数多くの舞台経験を持つ若い演出家の新しいアプローチを取り入れ、今まで経験したことのない側面から興味を持ってもらいます。 また、学生ながらも「チケットを買って頂いた観客の前に立つ」と言う事はプロとして「物事を成し遂げる」という責任を学ぶ機会につながります。

そして、なにより多くの共演者やスタッフと1つの作品を力いっぱい作り上げることは、人生においてかけがえのない経験となります。

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【PKシアターとは】
PKシアター」は、映画監督、舞台演出家、役者、脚本家などから構成されるクリエイターチームです。
地域活性化への協力を始め、体感型!脱出ゲーム!!、ゲーム型企業研修、地域活性化への取り組み、映像制作、舞台製作などエンターテインメントを通した教育への取り組みなどの企画、制作を実施しています。